今日から始めたい、腸活カンタン習慣5選

私たちの健康に深く関わっている腸。

便通だけでなく、肌や美容、ダイエットやメンタルヘルスなど、さまざまな不調の要因が「体の内側=腸」にあるのではないかと言われています。

「腸活」は、いまや多くの人が知る言葉となりました。腸の実態が解明されていくほどに、腸環境を整えることがいかに大切か話題になっていますよね。

“はすや”にも、腸活に関する多くのお悩みが日々寄せられます。腸活のやり方は色々とありますが、まず大事にしてほしいのが「どうしたら、腸がよろこぶか」という判断基準を持つこと。

それは決してむずかしいことではありません。ちょっとした生活習慣を取り入れるだけでも、十分効果的なんですよ。

今回は、「腸がよろこぶカンタン習慣5選」をご紹介します。

出ても出なくても!「朝のトイレタイム」習慣

腸は規則正しい生活をとても好みます。そこで、毎朝トイレに座る習慣から始めましょう。これは便意があってもなくても、出ても出なくても、とにかく「同じ時間帯に便座に座る」ことがカギ。便座に座ったら、ずっといきみっぱなしではなく、おなかを軽く左右にツイストするストレッチを5分ほどするのも良いですよ。慣れてきたら、朝起きてすぐ、水を1杯グッと飲んでからトイレに行く流れを作りましょう。
大事なのは、毎朝5分、トイレタイムを確保する生活と心のゆとり。生活リズムを整えることが、自律神経のバランスに効果的なのです。

一日一品!朝こそ「発酵食品」習慣

腸活的に、朝食を抜くのはご法度。「便秘だとお腹が苦しいので、朝ごはんはあまり食べない」という方もいますが、むしろ一口でもいいから食事をするように心がけたいもの。その時は、できるだけ腸がよろこぶ食材を選ぶ習慣を。
オススメは、やはり発酵食品。納豆やヨーグルト、お味噌汁などが◎。ナットウキナーゼや食物繊維、乳酸菌などで、善玉菌を積極的に増やしていきましょう。

幸せをうみだす!「ゆらぎタイム」習慣

現代の私たちは、どうしても人工的な空間で一日を過ごしがち。快適な室内でデスクに座っている時は分かりにくいのですが、実は腸にとってはストレスフル。
そこで、一日の中で「ゆらぎタイム習慣」を作りましょう。ゆらぎとは、日の光や風のそよぎ、木々や花の香りといった、自然界の動きのあるもの。こうしたゆらぎが、副交感神経をUPし、幸せホルモン・セロトニンを増やしてくれるのです。長い時間室内にいるのではなく、1日1回は外に出て歩くといった「ゆらぎを感じる時間」が、腸へのストレス軽減にオススメです。

セロトニンを増やす!「ストレス解放」習慣

人間は「幸せ、楽しい、うれしい」と感じると、脳から幸せホルモン・セロトニンが分泌され、自律神経が整うことで腸の動きが良くなると言われています。ですが、ストレスをまったく感じずに生きるのはむずかしいですよね。イライラしたり、不安を抱えたりするのは当然のこと。
そこで効果的なのが「セルフディスクロージャー」という自己開示。なんだか難しそうですが、やることはとても簡単。一日の終わりに、日記をつける習慣なんです。今日あったうれしかったこと、嫌だったことなど、一日を振り返って感情を書き出すだけで、ストレスが軽減するそう。ストレスを小さく発散させることが、セロトニンを増やす腸活につながるのですね。

眠る前の30分!「ボーッとする」習慣

就寝前にパソコンやスマホをいじるという方、多いのではないでしょうか。寝つきが悪くなることは広く知られていますが、実は腸にとってもNG。
パソコンやスマホの強い光が目から入ると、交感神経が高いまま眠ることになります。これでは、体を回復モードにする副交感神経が低い状態が続き、腸の働きを鈍らせてしまうのです。腸のためにも、寝る30分前は「ボーッと過ごす」ことを習慣にしましょう。お気に入りのアロマをたいたり、静かな音楽を聴いたりと、できるだけ穏やかな時間を心がけたいですね。

「おなかがよろこぶこと」を意識しよう

腸環境をより良くするために、ぜひ習慣にしていただきたい5つのコトをご紹介しました。どれも、すぐに出来そうなものばかりですよね。

まずは、興味のある習慣からでOK!少しずつでも、「自分のおなかがよろこぶこと」を日常に組み込んでいけば、うれしい変化は必ず後からついてくるはず。

ぜひ、試してみてくださいね

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参考:
●江田 証(2019)『新しい腸の教科書 健康なカラダは、すべて腸から始まる』池田書店.
●松本明子著, 小林弘幸監修(2015)『腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラできました!』株式会社アスコム.
●田和璃佳, 藤田紘一郎(2020)『40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル』徳間書店.
●フランク・ラポルト=アダムスキー(2020)「腸がすべて: 世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』東洋経済新報社.
●厚生労働省「生活習慣病予防のための健康情報サイト」,
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-047.html