こんにちは、はすやスタッフです!
今日はちょっとした納豆にまつわるよもやま話をひとつ♪
今や年中いつでも手に入る納豆。なんと昔は季節商品だったのをご存知ですか?
日本では古くから納豆を食べてきた歴史がありますが、昔は「自分の家で作る食べもの」でした。
自家製が主流だったんですね。そんな納豆が商品として売られるようになったのは、江戸時代のはじめ頃だといわれています。
江戸時代の風習について書かれている『守貞謾稿』(喜田川守貞著/1853年)という本に、
「納豆売り 大豆を煮て室に一夜してこれを売る。むかしは冬のみ、近年夏もこれを売り巡る。汁に煮、あるいは醤油をかけてこれを食す。京阪は自製するのみ、店売もなし」
『守貞謾稿』(喜田川守貞著/1853年)
とあるんです。かつては冬の食べ物として扱われていた納豆が、“江戸のなっとう売り”によって夏にも売られるようになったことが記されています。
納豆が冬の季節商品だったなんて驚きですよね!
これは、納豆の旬も関係しているかもしれません。
「納豆に旬ってあるの!?」とよく驚かれますが、納豆の旬は1月〜2月頃。
理由は、納豆の原料である大豆が10月〜12月頃に収穫され、数カ月貯蔵してから作られるから。
貯蔵によって余計な水分を飛ばした大豆は、新豆ならではのふっくら感と旨みが活きた納豆に仕上がるんですって。
まさに「納豆に歴史あり」ですね!
–参考————————–
●渡辺杉夫編 沢田としき絵(2004)『なっとうの絵本(つくってあそぼう)』農山漁村文化協会.