こんにちは、はすやです!
「腸内環境を整えるために発酵食品を意識して食べている」という方も多いかと思います。
もちろん発酵食品は、健やかな腸内環境にとって不可欠な栄養素。
ですが実は、ひとつの菌だけでは腸内環境をしっかりと整えることはできないと言われています。
なぜなら、菌たちはそれぞれが「得意分野」を持っていて、リレーのようにバトンを渡し合いながら働いているからなんです。

たとえば、納豆菌や麹菌、酪酸菌などはいわゆる「第1走者」。
発酵食品の中で活躍し、食べものを分解しながら次の菌たちが活動しやすい環境を整えてくれます。
次に登場する「第2走者」の代表格は、乳酸菌やビフィズス菌。
彼らは、乳酸や酢酸をつくりながら、腸の中を弱酸性に保ちます。これによって悪玉菌の増殖が抑えられ、腸内が整っていくのです。
最後の「第3走者」は、私たちの腸内にもともと住んでいる常在菌たちです。
彼らは乳酸や酢酸を材料にして、酪酸やプロピオン酸などの短鎖脂肪酸を生み出します。これらは腸内環境をサポートするだけでなく、全身の健康にも関わる注目の成分。これが「ポストバイオティクス」(人の健康に有益な物質)となるわけです。
つまり、どれか1つの菌だけを摂っていても、この流れは完成しません。
大切なのは、さまざまな種類の菌を取り入れて「菌たちのリレー」をつなぐこと。
それが、からだの内側から整える“菌活”のポイントです。
日々の食事の中に、納豆、味噌、ヨーグルト、甘酒など、発酵食品をいくつか組み合わせて取り入れることで、菌のチームワークが最大限に発揮されますよ。
ぜひ「菌のリレー」がつながるような食生活を心がけたいものですね♪
–参考————————–
●『健康2025年1月冬号〜名医が教える腸活コレだけ!』主婦の友社.
(記事内の画像はイメージです)