こんにちは、はすやスタッフです!
日本を代表する発酵食品のひとつ「甘酒」。
ビタミンB群やペプチド、アミノ酸などを豊富に含むことから、「飲む点滴」と呼ばれることでも知られていますよね。今では一年を通してスーパーなどで見かける甘酒ですが、実は昔の人にとって、甘酒には旬があったんです。
「甘酒といえば冬」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、俳諧の世界では甘酒は夏の季語。歴史をたどると、もともとは夏に親しまれていた飲み物だったことが分かります。
甘酒は古くから、お祭りなどの際に神前に供えられ、その後、参拝者に振る舞われていたといわれています。そして次第に日常の飲み物として広まり、江戸時代には夏の暑さで体力を消耗しやすい時期に、滋養をつける目的で飲まれていたという説があります。
発酵学者の小泉武夫氏によれば、当時は夏に体調を崩す人も多く、甘酒が暑い季節を乗り切るための知恵として親しまれていたのではないかと考えられているそうです。

江戸時代の俳人・与謝蕪村は、「あま酒の 地獄もちかし 箱根山」という句を残しています。険しい箱根山を越える旅人たちにとって、甘酒は夏の道中を支える身近な存在だったのかもしれませんね。
近年は、夏の暑さがますます厳しくなっています。だからこそ、昔の人々が受け継いできた発酵の知恵に改めて目を向けてみたいものです。今年の夏は、スーパー発酵ドリンク・甘酒を楽しみながら、暑い季節を元気に乗り切りましょう!
▼【私たちの発酵食】シリーズ
–参考————————–
●金内誠監修『理由がわかればもっとおいしい! 発酵食品を楽しむ教科書』(2023)ナツメ社.
●きごさい歳時記>甘酒(あまざけ)三夏 https://kigosai.sub.jp/001/archives/8873
(記事内の画像はイメージです)