木はプロポリスと相性の良い素材だからです。熟成の促進には「かすかな呼吸」が必要であると言われ、木質を通じて、プロポリス液はまさに呼吸をしています。また、アルコールや酸で溶けず、外気温の変化の影響を受けにくいため、プロポリスの良い成分が壊れにくくなります。さらに、樽の匂いが液に移りづらく、プロポリス本来の香りを保つこともできます。

プロポリスの分子は、熟成させる期間が長ければ長いほど、小さくなっていきます。ミクロからナノまで小さくするには、10年の歳月が必要です。そしてその分、吸収率が高まります。ウイスキーや焼酎などの蒸留酒も、長年寝かせることでまろやかでより美味しくなります。プロポリスも同じく、熟成期間が長くなるほどに、構成している分子が細かくなり、風味もまろやかで、消化吸収もされやすく、元気を支える食事のサポート力も高まります。

ブラジルのミツバチは、あまりにも凶暴なため「キラービー」と呼ばれるほど。日本のミツバチとは比べ物にならないほどの強さです。その強さ故に、分厚くて硬いしっかりとした「巣の防壁＝プロポリス」を作ることができるのです。

ロイヤルゼリーはミツバチが作る花粉を材料として体内で合成して分泌する、「女王蜂のための食料」です。一方プロポリスは、ミツバチが樹木の液と自分の分泌物を混ぜ合わせて作る「巣を守る壁」。栄養が豊富なことはもちろん、巣を外敵から守るためのバリア力を高める力に優れています。