知ってる?世界のヨーグルト5選

こんにちは、はすやです! 

さわやかな風味、なめらかな口当たり、そしてたんぱく質やカルシウムなど栄養もしっかり摂れるヨーグルトは、世界中で愛されている発酵乳製品ですよね。 

日本人の私たちにとって、ヨーグルトは牛乳(原料乳)を乳酸菌で発酵させたものが主流です。

ですが、古くから各地で食べられてきたヨーグルトは、その土地ごとに原料や乳酸菌も違うため、さまざまな「土地柄のヨーグルト」が存在しているんですよ。 

そこで今日は、世界の代表的なヨーグルト5選をご紹介しますね! 

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ダヒ[インドやその周辺国]

インドやネパールなどで食べられている発酵乳で、牛や水牛の乳を壺に入れ、前日に作った残りのダヒを加えて乳酸発酵させて作ります。乳酸菌のほか酵母も含まれ、基本的に保存はせずに毎日つくるスタイル。日本でも人気の「ラッシー」の材料としても知られています。 


アイラグ[モンゴル] 

モンゴルは、牛や馬、羊、山羊、ラクダなどの乳から作る発酵乳が数多くあるヨーグルト大国。その中で特に愛されているのが、アイラグと呼ばれる馬乳酒。馬の乳に酒母を加えて繰り返し攪拌して発酵を促すと、1〜2日ほどでお酒が完成。アルコール度数は2%前後ですが、モンゴルでは「カラダに良い乳酸菌飲料」として子どもも大人も飲むのだそう。 


アイラン[トルコ] 

トルコの国民的飲料で、食卓に必ずのぼるといわれるアイラン。プレーンヨーグルトと同じ量の塩水をシェイクして作られる、酸味の強いヨーグルト飲料です。ヨーグルトを攪拌して分離したバターミルクに塩を混ぜたものもアイランと呼ばれ、愛飲されています。 


キセロ・ムリャコ[ブルガリア]

ヨーグルトのイメージが強いブルガリアで日常的に飲まれているのが、ヤギや牛の乳に種菌となるヨーグルトを少量加えて発酵させたキセロ・ムリャコという発酵乳。ブルガリア語で「酸っぱい乳」を意味するヨーグルトの総称です。水で割って塩を入れて飲む習慣もあるとか。 


ケフィア[東欧やロシア]

健康食品などで日本でも認知度が高いケフィアですが、ケフィアグレイン(ケフィア粒)という細菌を原料乳に加えて攪拌し、発酵させた乳飲料としてロシアや東欧で古くから親しまれています。東欧では伝統料理に欠かせない材料のひとつでもあります。 


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さて、5つの地方のヨーグルトをご紹介してみましたが、これはごく一部。

ヨーグルトの歴史は紀元前5000年頃とかなり古く、世界中で400種類ほど存在するといわれています。

私たちが食べているヨーグルトはその中の一部に過ぎないと考えると、ヨーグルトの世界がいかに奥深いかを実感しますね🐄 

もし海外へ行かれた際には、その土地の乳飲料や乳製品に注目してみると、新たな発見があるかもしれません♪ 


–参考————————–
●一般社団法人Jミルク>乳の知識トップ>牛乳乳製品について>【Thinking Milk】世界の発酵乳
https://www.j-milk.jp/knowledge/products/hn0mvm0000005nul.html
●金内 誠著(2023)『理由がわかればもっとおいしい!発酵食品を楽しむ教科書』ナツメ社.