こんにちは、はすやです!
皆さんにとって、発酵食品の魅力ってなんですか?
たとえば、長期保存ができるようになったり、栄養価がアップしたり……。
さまざまな魅力があるかと思いますが、忘れてはならないのが「旨味がアップする」ことですよね!

実は、日本の伝統的食文化である“和食”が2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されたことなどをきっかけに、「旨味」の存在が世界に広がるようになりました。
今では「UMAMI」という言葉は世界共通語として海外でも通用する単語なんだとか!
さて、旨味とは「旨味物質」と呼ばれる成分が生み出す味覚のこと。
アミノ酸の一種であるグルタミン酸(味噌、醤油、昆布など)や、イノシン酸(鰹節、鶏肉、豚肉など)、グアニル酸(干し椎茸など)、コハク酸(貝類など)などが代表格です。

例えば、大豆を発酵させてつくる味噌や醤油などの発酵調味料は、大豆そのものを食べるときよりも風味が奥深く、まさに旨味を感じますよね。
これは、発酵の力によって食材がもつ旨味が増すからだといわれています。
私たち日本人が自然と「旨味」を感じられるのは、昔から発酵食品を多く食べ、鰹節や昆布などの出汁を使った食事をとってきた歴史があるからかもしれません。
発酵によってもたらされる旨味の向上を活用して、これからも美味しい料理を楽しみたいものですね!
▼前回の【私たちの発酵食】
–参考————————–
●金内誠著(2023)『理由がわかればもっとおいしい!発酵食品を楽しむ教科書』ナツメ社.
●日本うま味調味料協会>うま味って何だろう?>うま味の成分
https://www.umamikyo.gr.jp/knowledge/ingredient.html