「刺激性の下剤」は緊急用にとどめよう!

こんにちは、はすやです。 

お通じがなかなかやってこない…🚽

そんなツラい便秘を解消するには、食事や生活習慣の見直しが基本ですが、薬の服用も解決法のひとつです。

便秘薬には内服薬や坐薬、漢方薬や外用薬など色々な種類がありますが、おもな便秘薬として3つの分類が知られているんですよ。 

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①「浸透圧性下剤」 
腸内の浸透圧を高めて水分を引き寄せ、便を柔らかくして排便しやすくします。
 

②「上皮機能変容薬」 
腸内の上皮に働きかけて腸液の分泌を促し、便を柔らかくします。
比較的新しい薬で、現在は病院での処方のみとなっています。 

③「刺激性下剤」 
大腸を刺激して、ぜん動運動を促し、排便しやすくします。 


実は、③の「刺激性下剤」についてちょっと気をつけていただきたいことがあるんです。
それは「あくまでも緊急用にとどめてほしい」ということ。 

センナやダイオウなどで知られる「刺激性下剤」は即効性がありますが、長期間使い続けると腸の運動性などが低下して、かえって便秘が悪化したり、大腸の粘膜が黒く変色してしまったりするのです。 

医療機関でも、「浸透圧性下剤」や「上皮機能変容薬」で効果が見られない場合に、緊急用として「刺激性下剤」を処方するケースが多く、自己判断で量を増やしたり、服用し続けたりするのはとても危険です💦 

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やはり便秘の解消には、食事内容と生活習慣の改善が不可欠!

おなかがよろこぶ菌活、適切な水分摂取、軽い運動などを取り入れても便秘が改善されない時は、自己判断せずに医療機関で相談してくださいね。 



参考: 
●女子栄養大学出版部編(2021)『栄養と料理12月号>便秘の不思議』
●国立研究開発法人科学技術振興機構>『慢性便秘の治療‌ ―‌大腸刺激性下剤の種類と‌ その使い方―』https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/108/1/108_40/_pdf
●医師向け診療支援アプリHOKUTO>『【薬の使い分け】便秘薬の分類がわかる!内服薬・坐薬・漢方薬など新薬も紹介』https://hokuto.app/post/YyS3uNr7pdAuyBCJ51wg
●東京新聞>ライフ>健康『慢性便秘症 相次ぎ新薬「合う治療」へ、広がる選択』https://www.tokyo-np.co.jp/article/168438
●日本医事新報社>『慢性便秘症の内服治療薬の特徴と使い方は?』https://www.jmedj.co.jp/files/item/books%20PDF/978-4-7849-4848-2.pdf