おなかが嫌がる10のNG習慣

ひと昔前まで、腸は「食べ物を消化・吸収するだけの臓器」という認識が主流でした。ですが、研究や医療技術が発達した今、腸の環境が全身の健康に大きな影響を与えていることが分かってきました。

実は、日本人は「おなかの調子が悪い」と悩んでいる人の割合が高く、日本人の約14%以上の人々が不調を抱えていると言われています。

健やかなココロとカラダのために、おなかの環境を整えることはなにより大切。ですが、知らず知らずのうちに腸の環境にとって良くない生活を送っているかもしれません。

おなかが嫌がる10の生活習慣、あなたはいくつ当てはまりますか?さあ、チェックしてみましょう!

おなか環境チェックリスト

下の10項目のうち、あなたはいくつ当てはまりますか?
実はチェックが多いほど、腸にとってはツラい毎日なのです。なぜでしょう?さっそく、確認していきましょう!

解説① ランチはいつも同じメニューが多い

忙しさから、ランチはいつものお店で同じようなメニューになりがちという方は要注意。日々似たようなものばかり食べていると、腸内細菌の種類が減り、細菌の多様性が低下してしまうから。健康のために、細菌の種類の多さを維持することが大切です。できれば毎日違うメニューを摂りたいもの。発酵食品が多めだとGOOD!

解説② 早食いだ、しかも大食いだ

小さい頃、「よく噛んで食べなさい」と言われていませんでしたか?「噛むこと」が健康に良いことは分かっていても、つい早食いになっていることも。さらに大食いだと、胃腸への負担は増!咀嚼は、消化・吸収にとって大切なプロセスです。咀嚼が不十分だと、消化されないままの食べ物が悪玉菌のエサになってしまいます。しっかり噛んで食べましょう。

解説③ あまり歩かない、運動しない

便秘で悩んでいた人が、運動を始めたら良くなったというケースも。軽い運動は、腸内の善玉菌を増やす効果があるという研究結果もあるほどです。特に、リズミカルに歩くウォーキングは、運動刺激が伝わって腸の蠕動運動を良くすることにつながるのでオススメ。適度な運動を習慣化することが大切です。

解説④ ストレスを溜め込みがち

最近の研究で、腸と脳は強く結びついており、ストレスを感じると腸内環境が悪化することが分かってきました。ストレスを溜め込みすぎないように注意しましょう。手軽なリフレッシュ法として、例えば、趣味を楽しむ、こまめにストレッチをする、休憩時に甘いものを食べる、たくさん笑う、などがあります。自分に合った方法でストレスを発散してくださいね。

解説⑤ 入浴はシャワーが多い

腸の働きをよくするためには、体を温める習慣がポイント。そのため、できるだけ湯船に浸かってじっくり体を温めるお風呂は効果的です。シャワーだけだと、体はあまり温まらないのです。どうしても忙しくてゆっくりお風呂に入れない、という時は、足湯をしながらシャワーを浴びるのもいいそう。腸機能のためにも、お風呂タイムを有効に使いたいですね。

解説⑥ お酒を飲みすぎてしまう

アルコールの過剰摂取は、腸内で作られる悪玉菌や毒素が増えてしまう要因となります。腸内バランスを崩さないためにも、飲み過ぎには注意が必要です。ただ、無理に禁酒をしようとすると、飲めないことがかえってストレスになるため、「適量」を守って楽しみましょう

解説⑦ デスクワーク中心で座りっぱなしだ

座りっぱなしの生活は大腸ガンのリスクが増えることが分かっています。特に6時間以上座っているという方は、1時間に1度は立ち上がり、座りっぱなしを避けるようにしましょう。6時間座りっぱなしの後に、たっぷり1時間運動してもあまり効果はありません。こまめに動くことが大切です。

解説⑧ 生活リズムが不規則だ

私たちの体に備わる体内時計は、実はとても大切。不規則な生活で体内時計が狂うと、体にとってストレスとなり、それが腸内環境の乱れを引き起こします。とはいえ、毎日キッチリと生活リズムを保つのは難しいもの。できれば「食事の時間、寝る時間、起きる時間」が大幅にずれないようにするなど、ゆるやかに整えるだけでも違いますよ。

解説⑨ ヨーグルトはいつも決まった銘柄だ

ヨーグルトはいつも決まった銘柄ばかりという方は、たまには違うヨーグルトを選んでみて。それは、腸内細菌バランスは人それぞれ違って、誰にでも効果的な善玉菌入りヨーグルトというものは存在しないからです。1週間ほど食べてみて、お通じをチェック。変化がなければ別のものも試してみましょう。自分に合うものが見つかるかもしれませんよ。

解説 気軽に抗生物質を処方してもらっている

病原菌によるトラブルの際に頼りになるのが抗生物質。ですが、抗生物質を多用すると、害のない菌や善玉菌まで死滅させてしまうため、腸内環境にとっては諸刃の剣。特に、ウィルスが原因である風邪の時に抗生物質を服用するのはNG。体調を崩したら気軽に抗生物質を処方してもらっている、という方は、改めて医師の指示を仰いでみては。

「おなかがよろこぶこと」を意識しよう

おなかが嫌がる10のNG習慣、あなたはいくつ当てはまりましたか?思い当たるものがあっても、「今は特に体調不良もないし、私のおなかは大丈夫!」と油断するのは禁物。腸内細菌は目に見えないからこそ、日頃から「おなかの声」に耳を傾けることが大切なのです。å腸から発信されるSOSのシグナルは、あなたのココロとカラダに大きく関わってきます。ぜひ、日常の中で「おなかがよろこぶこと」を意識して、美しく健やかな毎日を送りましょう!