和食に多い“植物性乳酸菌”が「たくましい」理由とは?

こんにちは、はすやです! 

乳酸菌といえば、私たちの腸にとって大切な善玉菌のひとつ。

大きく“植物性”“動物性”の2つに分けられることはよく知られていますよね。 

どちらも大切な乳酸菌ですが、“植物性乳酸菌”は「たくましい」ことが大きな特徴。

チーズやヨーグルトに多く含まれている“動物性乳酸菌”は、胃酸に弱く生きたまま腸まで届かないのに対して、“植物性乳酸菌”は生きたまま腸に届く環境耐性があることが分かっています。 

実はこれ、「育ち方の違い」が理由なんです。 

“動物性乳酸菌”は、牛乳の乳糖をエサに30~35度に保温され、厳密に管理された環境で育ちます。

ですが、“植物性乳酸菌”は野菜などのブドウ糖をエサに、寒い場所や塩分や酸が多い過酷な環境で育ちます。

言うなれば、“動物性乳酸菌”は温室育ち、“植物性乳酸菌”は野育ちといった感じでしょうか。 

こうした特徴から、“植物性乳酸菌”は生きて腸に到達する可能性が高く、整腸作用が大きく期待できるというわけなんです。

まさに「たくましい乳酸菌」といえますね! 

ぬか漬けや納豆、お味噌や麹といった日本の伝統的な発酵食品は、“植物性乳酸菌”の宝庫。

ぜひ、毎日の食事で上手に活用したいですね。 

ただし、“植物性”と“動物性”に機能的な優劣があるわけではなく、“動物性乳酸菌”も免疫力の向上などに大きく関わっています。

どちらもバランスよく摂取するように心がけましょう♪

 


–参考————————–
●金内誠 監修(2023)『理由がわかればもっとおいしい! 発酵食品を楽しむ教科書』ナツメ社. 
●小林弘幸著(2021)『「腸活にいいこと超大全』宝島社. 
●日本経済新聞>NIKKEI STYLE>乳酸菌は生きて腸に届く?ビフィズス菌との違いは? ここまで分かった 発酵食品(2)> 
https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXMZO13706730W7A300C1000000/